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2014年7月30日 (水)

はれ切り

「はれ切り」と「もれ切り」は似ていますが目的と効果が違います。

「ハレ切り」はレンズに直接光線が入り、フレーヤーがでたりコントラストが落ちるのを守るためのもの。クリアーな映像を撮るには必要なことです。

「もれ切り」はライティングした時に被写体や背景に余分な光を切ることです。

カメラとライトを使って、ハレーション切り「ハレ切り」の実験をします。

正面からライトが斜め下の人物を照らしています。人物にライトを向けていますが、カメラまで光が回っています。

カメラに入るハレ切りは、ライトの近くで切るか、カメラ位置で切るかどちらかです。

ライトに近い位置でハレ切りができると、カメラと被写体の関係に影響がないので便利です。ただ被写体のライティングに影響あることもあります。

カメラ近くで切ると、ライティングには関係ありません。

2015618f1

フラッグを垂直にカメラの前に立てて、ハレ切りです。

アバウトでレンズやカメラが影になればOKです。

2015618f3

ただ黒フラッグを垂直に立てて、レンズに入るフレヤーを切ると、カメラマンの視線まで切れてしまいます。カメラマンが肉眼で被写体を確認できなくなるのは問題です。

次はフラッグを回転してカメラマンの視線を遮らないようにしました。

2015618f2

厳密にはレンズの前面だけ強い光を切れれば良いので、レンズフードでも、この黒フラッグより小さなものでも良いのです。

このカメラは4×5といい、暗箱部分がジャバラでできています。4×5を実際に使う時は、蛇腹のピンホールの穴をさけるために、黒い被り布をジャバラにかけておきます。この場合ではレンズのハレーションを切るのと同時に、4×5全体がライトの影になるように黒フラッグを立てるのが良いやり方。

35mmカメラや中判カメラでは、そこまで考える必要はない。4×5は隙間が多くて材質や造りを確認しながら使います。

レンズのアップを見ましょう。

2015618f4

いくらレンズコーティングが良くても、レンズに目玉が出るくらいライトを受けていると、クリアーさがなくなります。

4×5のレンズは大きいのでわかりやすい。

開放でf5.6のレンズなので、これで2絞り絞ったf11の状態です。

2015618f5

絞りの所まで影になっていて、これでだいたいOKです。ライトの写りを見ればどこまで切れているかわかります。

絞りの中にあった点光源がなくなりました。ストロボのカサも見えなくなり、わずかに絞りの外に点が見えます。

必ずしもレンズ表面全体を影にする必要はありません。絞りのところが影になればよい。
むろんコーティングが良いのが前提ですが。

2015618f6

もちろん、ここまでレンズ表面の下側まで影を作れれば十分です。シビアなライティングでは、この一個前の写真の切り方でライティング&セッティングしていくことがあります。

最後のこの写真でもレンズ下部にはライトが入っています。レンズ表面にはライトが入っていません。

照明屋さんと一緒に働いていると勉強になります。

余談ですが4×5撮影するとき、蛇腹部分にかぶりを常時かけて置くと安全です。4×5はレンズマウント部や蛇腹取り付けなどガタがあることがあります。蛇腹は布や皮,紙でできているのでピンホールができやすい。4×5使い人は念には念を入れたものです。4×5を使うにはセオリーがありました。

センチュリーアーム③フラッグの出し方

http://studioon.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-dca8.html

東京新宿 STUDIO ON

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