黒絞め、白おこし
スタジオにあるレフ板の使い方、使用例です。
大きなレフ板は黒く締めるとき、反対に光をおこすときに便利です。
典型的なライテングを作ってみました。
メインはフロント・トップにTKボックスです。
トップはスカイ・バトンに傘バンを吊り。
バック飛ばしは両サイドから2台2灯で。
6台6灯の一般的なライティングです。
この状態で黒締め、と光をおこした両方の効果を見てみましょう。
最初のセットは白レフでおこしです。
左右3枚づつで囲っています。光が回るライティングです。
メインf8、トップf8.5、バックf8.5です。
顔の輪郭から服のテクスチャーまで光が回り込んでいます。ハイキーな感じです。
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次に手前のレフ版は白で受けて、後ろの2枚のレフ版を黒を内側にします。黒で締めると言うことです。
レフ版は屏風兆番を使っているので360度回ります。白黒どちらを内側にすることができるのです。
後ろだけ黒締めした写りは、、、。
ぐりっとした立体感が出てきます。
あご下に影が出てきますので、正面下から白レフで起こすのが良いでしょう。
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今度は左右を全部黒で締めます。
レフ版の置き方の基本は、レンズの画角を考慮して、手前より奥を広くします。
手前は狭くても良いが、奥は広く写りますので余裕を持って広げてください。
スタジオオンではトップからバック飛ばしをお勧めしています。バックを広く使えるのと、トップライトとの境がなくなるからです。
左右を締めると、床の明るさも半段以上落ちました。
そのかわり立体感は出てきました。
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トップライトとバックライトなしで、レフ版の白受けと黒締めを見てみましょう。
最初は白で起こしです。
黒締めは男のモデルさんには良いけど、女性にはハードな感じすぎますか、、、。
レフ版は屏風兆番で2枚がつながっているので動きが360度開きます。
通常の兆番と違っているので、見るとその動きが面白いです。
黒締めでは人の体に沿って立体的に囲う時もあります。ちょうどバラ園の門のようなものを作るのです。
バック飛ばしは、今は左右から均等にうっているが、上から吊ることがあります。上から吊ったほうがスタジオのスペースを広く使えるのと、広い面積を均等にできます。ケースバイケースでやってください。
トップは今回は直接バトンにつけていますが、パンタグラフに吊ることもブームで出すこともあります。パンタを使うとライトの高さを変えられます。
太陽光の黒締め白おこし、瓶詰のピクルスで見ましょう
http://studioon.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-6955.html
東京新宿 STUDIO ON
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