カサトレを作る、VTRあり
ONのカサトレは立体カサトレで、その作り方です。
今はなくなったが、六本木にあったアートセンター・スタジオ型とでも言いましょうか、、、。
カサトレを作る YouTube 映像は
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①立体傘トレ作りの手順です。
まず形のきれいなカサを用意。カサの骨が折れていたりするとイビツになります。
カサの柄をストロボヘッドから出してください。
ONのヘッド・リフレクターはグリット用をデフォで付けています。
カサトレにすると、モデリング・ランプだけでは暗いので、ONではクリップ・ハロゲンを組み込みます。
300wか500wを組み込みます。これでカサトレにしたときに、モデリングの明るさが倍以上になり、ピントや構図、表情が見やすくなります。
ハロゲンのライト機器として使えるくらいの明るさになります。
カサトレはカサにトレーシングペーパーでカバーしますが、そのトレーシングペーパーも最初に用意してください。
カサトレのストックのトレーシングペーパーのV字型に切れ込みをいれた中心を、ストロボヘッドから突き出た柄の先に付けます。
そのトレーシングペーパーが、カサの柄からずれないように、ガムテープを裏返して動かないように固定します。
ガムテープを裏返して巻きつけながら、さらに折り込みます。折り込んだだけでは粘着しないので、粘着部分が柄につくように折り込みます。
これぐらいで折り込めば粘着テープが柄につきます。
これで、トレーシングペーパーとカサの柄を、ガムテープの粘着で固定できます。
これがないと、トレーシングペーパーを巻き付けようにも、すぐ外れてやりにくい。
スタンドはいちばん上の段を伸ばしてください。理由は2つあります。カサトレが完成した時、スタンドのストッパーが中に入っていたら、操作ができなくなります。もうひとつはカサトレを閉じる時、スタンドの脚が細い方がやりやすいからです。
最初は2人でやるとキレイにできます。
トレーシングペーパーのストックの切れ込みが下になるように持ちます。それから切れ込みのセンターが柄の先にくるようにかぶせます。
かぶせる人と、センターを合わせる人がいると簡単です。
トレーシングペーパーをかぶせた状態。
ペーパーの切れ込みは、立体になった時、真下になるようにしてください。
さもないとスタンドのポールの逃げ場所がなくなります。
まだトレーシングペーパーは折り込んでいません。カサの前からかぶせただけです。
かぶせるカサに対するトレーシングペーパーの大きさは、これくらいが良い。
トレーシングペーパーが小さすぎると、カサとの重なりが小さすぎて、折込が難しくなります。
立体カサトレなので、スタンドがトレーシングペーパーから突き出てきます。
パーマセルは短いのを用意してください。
最初の一折めは、やみくもに折り込むのではなく、カサの形に合わせて折って止めます。
2折り目は、カサの柄に合わせて折っていきます。
パーマセルで止めるときは、カサの骨の所でぎゅっとつまむ。
全部止めるとこんな感じになります。
カサの骨の数だけ折りながら止めます。
カサの柄が突き出たところが、しっかり止まっていないと、折り込むたびにずれてしまいます。
これで完成じゃありません!
セロテープで本止めをします。
パーマセルは仮止めで、使っているうちに熱で簡単にハガレてしまいます。
セロテープを貼り付ける位置は、カサの先端とトレーシングペーパーの中間ぐらいですが、適当なところでよい。
カサのギリギリのところをセロテープで止めても、カサトレが出来上がってから、動かした時にトレーシングペーパーがスポッと外れることがあります。余裕を見てください。
セロテープを補強のため貼り付けながら一周します。
セロテープを貼り終えたら、そのままでも使えますが、見栄えのため、セロテープに沿って余分なトレーシングペーパーを破り捨てていきます。
ほぼ出来上がりました。
裏から見てもギザギザじゃないのですっきりしています。
最後に正面にV字型に開いていたトレーシングペーパーをセロテープで止めます。
切れ込みが真下にきていないと、スタンド出口があるので汚くなる。
これで完成。
立体カサトレです。
ONの特徴はカサトレの中にアイランプを入れずに、クリップハロゲンを入れることです。モデリングが明るくなって見やすい。またアイランプより小さいのでカサに触れることがない。熱は同じようにこもります。
後ろから見ると。
きれいな16角形になりました。
内蔵した500wクリップハロゲンを点灯した写真がありませんが、通常より倍以上の明るさがあり、且つアイランプより相当小さいので、カサに触れて溶かすこともなく安全です。
カサ型の500wハロゲン機器としても使えます。
アートセンター型、立体カサトレの完成です。
アートセンターは、赤坂スタジオと共に古くから都心にあったレンタルスタジオです。
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②平面カサトレはONではあまり作りませんが、知識として知っておいてよい。
平面タイプのカサトレは、トレーシングペーパーでも作れますが、ビニールや布などの出来合いでも十分でしょう。
平面タイプはストロボへッドがトレーシングペーパーの外に出ます。もともとカサトレは目などの映り込みの為にディフューズをするので、立体タイプのほうが手間はかかるが一般的です。
トレーシングペーパーで作る方法はカサの大きさを選びません。
使うトレペはV字型の切れ込みが必要ないので、1100mm幅のトレペを張り合わせただけです。
その次にヘッドがトレペから出るので穴をあけます。リフレクターの元の部分の細い方をトレペに当てて、切り抜く大きさを決めます。穴はまるでなく四角に穴開けします。やってみればわかる。
ここまでできたら、あとは立体カサトレと同じです。
隙間を止めてください。
カサの柄に止めるのは立体型と同じようにします。
立体カサトレも平面カサトレも、5分で作れればOKでしょう。ただし早く作るよりキレイに作るほうが重要です。
③立体傘トレのトレペを作りかたです。これがないと始まらない。
カサトレをすぐに作れるように、事前にトレペを張り合わせたり切ったりしておくと、現場での作業が早くなります。
90Фの傘には1100mm幅のトレペを使います。1800mmの長さに切ったトレペを2枚少し重ねた状態でセロテープでとめます。
中心になる所から30度の角度で切れ込みを入れます。コノ形までできたら、だいたいOK。
切り込みは立体になるから絶対に必要です。
切れ込みの真ん中を中心にして折ってください。あとは右側の余分な所をカットしてください。
傘トレはこの状態から、早い人で5分ぐらい、遅くても10分ぐらいで作ってほしいです。
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