モトラをテスト撮影
モトラという珍しいバイクが近くにあったのでテスト撮影です。ライティングの勉強会で大きめの物撮りです。
モトラの寸法は。
長さ150cm ✖️ 幅70cm ✖️ 高さ(シート)75cm(ミラー)120cm
シート幅23cm
キャリア長さ 23cm(前) 35cm(後)
タイヤ 5.4−10
登坂力23°(傾斜角度)
最初にシルエットから。
物を見たときに、形、色、テクスチュアー、細部の造形などが視覚情報として目にインプットされます。
その中で物を判断(認識)する最初の情報が形だと言われています。
ではモトラは知っている方が少ないと思われますので、シルエットでお見せします。
ジャーン
そのセットは
板に黒のペーパーを張りさいころで撮影台を造りました。両サイドに大きな黒布をたらしました。トップはスカイを3台並べ正面からピンスポットでMOTORAの文字を明るくした。
モトラを斜め前から、七三の構えです。
黒で全体をしめてタッチを強く入れています。
カメラは左手にあります。
まだ右手からのトレぺたらしのメインライトは入っていません。左手からのタイヤを狙ったライトも入っていません。これから2灯入れます。
もっと正面に回り込みました。ライトは七三と同じです。カメラが動いただけです。
メインライトのトレぺは2200mm幅あり2m50cmの高さからたらしています。全体にコントラストを上げるため手前に黒を敷きこんでいます。
黒を敷きこんでいますが、面が暗くつぶれるので、おさえはレフ版をカメラ後ろに2枚立てて、スポットをレフ版にバウンスしています。
左手のデフューズしている枠にはスポットで軽くタイヤに当てています。
床を白バックにすると柔らかなライティングになります。
レンズによる違いを見てみましょう。ライティングは3枚とも一緒です。
最初は85mmのやや長めのレンズで。パースがなくなるので、ゆがみもなく安定した写真になりました。
全体が白で囲われたので細部までよく見えます。
カタログなどでは、もっと長いレンズで撮られることが多い。するとバイクでも広いスタジオが必要になります。
次のレンズは35mmです。
広角レンズなのでパースが付きます。ものの形がパースによってわからなくなってきます。ちょっとコミカルな感じです。
20mmワイドレンズでは。
いいのか悪いのか好き嫌いが出てきます。これじゃわからないよーという方と、このほうがパンチがあるよーという方に分かれます。それとバックの処理がワイドレンズでは難しくなります。平面的に白く飛ばすにはバックにも、それなりのライトが必要になります。
モトラを180度回転してバックから35mmレンズで撮りました。
レンズが違うとタイヤに当てているタッチライトを微妙に移動しています。レンズを変えるとライトとモトラ、カメラの位置関係が変わります。
35mmレンズで撮っているときの配置図です。
白バックで白抜きのライティングはこれで完成形で、あとはカメラを高くしただけです。
ちょっと俯瞰気味から撮りました。
モトラの全体像が分かりやすく見えます。
真横から撮りましたが、ワイドレンズなので前輪の荷台が曲がって見えます。前の荷台は若干上を向いて横から見ると車体から曲がったように見えます。これが長いレンズを使うと、曲がって見えるのではなく上を向いているのがわかります。ものの形を正確に見せたいときは長いレンズが良いようです。
モトラは前後に大きな荷台があります。
もしかして、モトラの最初の目的は軍用バイクだったのかしら?
フロントキャリアーは車体に固定されていて、ハンドルや前輪だけじゃなく、車体全体に負荷がかかります。
後輪上の荷台も大きい。
この大きさならば新聞配達でも楽勝で使えます。
足つき性もよくギア比が低いので山道でもへいっちゃら。
メーターやらハンドル回り操作などが、まったくこのサイズの他機種とは違う。
リアショックのスプリング強度を、上の赤いレバーをぐるぐる回して変化させます。
一体全体、ホンダは何を考えていたのだろう??
おそらくサブ変速機、切り替えレバーですね。
ローとハイがある。
これは持ち主じゃなきゃわからない切り替えノブ。
なんでしょか???
モトラはパイプフレームで、エンジンはつりさげ型。
エンジン前の穴の開いたプレートはスタンドが取り付けられている。重心の関係でスタンドがずいぶん前なのだ。
変わったバイクで、有効に使われるところが限られている。
モトラはモンキーやダックスなどの派生版かと思われがちだが、そうとう造りこまれているので全く発想が違うバイクのようだ。私はモトラはその頃はやっていた東映映画の化け物昆虫シリーズのモスラの派生版かと思っていた。東映映画を見て日本映画も地に落ちたと感じたものです。任侠伝や番外地シリーズはかっこいいけど、子供向けの化け物昆虫は子供ながらに「馬鹿にするな」と憤りを感じました。だからモトラがホンダから出てきたときは、お前も恥ずかしい昆虫シリーズに成り下がったかとがっかりしたものです。ところが、今回初めてモトラの語源を聞いてびっくりしたしだい。
ユーザーの声(by Utoo)
« EIZO ColorEdge CS270-CNX | トップページ | 小平ダッシュ村へ畑仕事 »
「テスト」カテゴリの記事
- 3st自然光の時間による変化、3月21日春分の日(2024.03.22)
- TKボックスが改良された(2022.12.09)
- Aputure300DⅡ・600X・1200d・NOVAをテスト(2022.08.02)
- AputureDⅡのライティング効果(2022.07.06)
- Aputure300DⅡ・LEDライトにTKボックスが付きます(2022.07.01)