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2015年10月23日 (金)

モトラをテスト撮影

モトラという珍しいバイクが近くにあったのでテスト撮影です。ライティングの勉強会で大きめの物撮りです。

モトラの寸法は。

長さ150cm ✖️ 幅70cm ✖️ 高さ(シート)75cm(ミラー)120cm

シート幅23cm

キャリア長さ 23cm(前) 35cm(後)

タイヤ 5.4−10

登坂力23°(傾斜角度)

最初にシルエットから。

物を見たときに、形、色、テクスチュアー、細部の造形などが視覚情報として目にインプットされます。

その中で物を判断(認識)する最初の情報が形だと言われています。

ではモトラは知っている方が少ないと思われますので、シルエットでお見せします。

ジャーン

1_2

そのセットは

1_20

板に黒のペーパーを張りさいころで撮影台を造りました。両サイドに大きな黒布をたらしました。トップはスカイを3台並べ正面からピンスポットでMOTORAの文字を明るくした。

モトラを斜め前から、七三の構えです。

1_1

黒で全体をしめてタッチを強く入れています。

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カメラは左手にあります。

まだ右手からのトレぺたらしのメインライトは入っていません。左手からのタイヤを狙ったライトも入っていません。これから2灯入れます。

1_3

もっと正面に回り込みました。ライトは七三と同じです。カメラが動いただけです。

メインライトのトレぺは2200mm幅あり2m50cmの高さからたらしています。全体にコントラストを上げるため手前に黒を敷きこんでいます。

1_4

黒を敷きこんでいますが、面が暗くつぶれるので、おさえはレフ版をカメラ後ろに2枚立てて、スポットをレフ版にバウンスしています。

1_22

左手のデフューズしている枠にはスポットで軽くタイヤに当てています。

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床を白バックにすると柔らかなライティングになります。

レンズによる違いを見てみましょう。ライティングは3枚とも一緒です。

最初は85mmのやや長めのレンズで。パースがなくなるので、ゆがみもなく安定した写真になりました。

全体が白で囲われたので細部までよく見えます。

1_6

カタログなどでは、もっと長いレンズで撮られることが多い。するとバイクでも広いスタジオが必要になります。

次のレンズは35mmです。

1_7

広角レンズなのでパースが付きます。ものの形がパースによってわからなくなってきます。ちょっとコミカルな感じです。

20mmワイドレンズでは。

1_8

いいのか悪いのか好き嫌いが出てきます。これじゃわからないよーという方と、このほうがパンチがあるよーという方に分かれます。それとバックの処理がワイドレンズでは難しくなります。平面的に白く飛ばすにはバックにも、それなりのライトが必要になります。

1_10

モトラを180度回転してバックから35mmレンズで撮りました。

レンズが違うとタイヤに当てているタッチライトを微妙に移動しています。レンズを変えるとライトとモトラ、カメラの位置関係が変わります。

1_24

35mmレンズで撮っているときの配置図です。

白バックで白抜きのライティングはこれで完成形で、あとはカメラを高くしただけです。

ちょっと俯瞰気味から撮りました。

モトラの全体像が分かりやすく見えます。

1_11

真横から撮りましたが、ワイドレンズなので前輪の荷台が曲がって見えます。前の荷台は若干上を向いて横から見ると車体から曲がったように見えます。これが長いレンズを使うと、曲がって見えるのではなく上を向いているのがわかります。ものの形を正確に見せたいときは長いレンズが良いようです。

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モトラは前後に大きな荷台があります。

もしかして、モトラの最初の目的は軍用バイクだったのかしら?

1_17

フロントキャリアーは車体に固定されていて、ハンドルや前輪だけじゃなく、車体全体に負荷がかかります。

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後輪上の荷台も大きい。

この大きさならば新聞配達でも楽勝で使えます。

足つき性もよくギア比が低いので山道でもへいっちゃら。

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メーターやらハンドル回り操作などが、まったくこのサイズの他機種とは違う。

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リアショックのスプリング強度を、上の赤いレバーをぐるぐる回して変化させます。

一体全体、ホンダは何を考えていたのだろう??

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おそらくサブ変速機、切り替えレバーですね。

ローとハイがある。

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これは持ち主じゃなきゃわからない切り替えノブ。

なんでしょか???

1_15

モトラはパイプフレームで、エンジンはつりさげ型。

エンジン前の穴の開いたプレートはスタンドが取り付けられている。重心の関係でスタンドがずいぶん前なのだ。

変わったバイクで、有効に使われるところが限られている。

モトラはモンキーやダックスなどの派生版かと思われがちだが、そうとう造りこまれているので全く発想が違うバイクのようだ。私はモトラはその頃はやっていた東映映画の化け物昆虫シリーズのモスラの派生版かと思っていた。東映映画を見て日本映画も地に落ちたと感じたものです。任侠伝や番外地シリーズはかっこいいけど、子供向けの化け物昆虫は子供ながらに「馬鹿にするな」と憤りを感じました。だからモトラがホンダから出てきたときは、お前も恥ずかしい昆虫シリーズに成り下がったかとがっかりしたものです。ところが、今回初めてモトラの語源を聞いてびっくりしたしだい。

ユーザーの声(by Utoo)

1982年に発売を開始したホンダのモトラ。名前のモトラとはMortorcycle Truckの略称であり、その名の通り低い車体にワイドなタイヤ、大型キャリアの装備などアウトドアに適したようなバイクだ。
 3速ロータリー式のトランスミッションにはSuperLowに切り替えるレバー式の副変速機を搭載。最大約23度の傾斜を走ることができる。発売当初は16万円と49ccにしては高めの価格から人気がでず、生産終了後に人気が急上昇したが現存している台数の不足から現在は中古でなかなかの値段で市場にでてくる状態だ。
 49cc,スーパーカブ系横型短気筒エンジンを搭載。1速の走り出しはすこぶる遅いが、3速に入ってからの加速は早い印象。
 初めてモトラを見たのはインターネットでなんとなくバイクの画像を見ていた時です。『なんて無骨なバイクなんだ』と最初に思い、そのワイルドな外観とミリタリーをイメージした濃い緑のフレームのボディに一目惚れしていました。いつか乗ってみたいと感じながらも値段をみて足踏みをしていました。高い、、、とにかく値段が高いです。しかし強烈な憧れから購入を決意、どうせ買うならとかなり状態のいいモトラを手に入れました。
 バッテリーが6ボルトと小さく(現在はだいたい12ボルト)古いので一週間も乗らないとエンジンが回りにくくなるので始動に苦労することがたまにキズですが。ワイルドな外観と反面なかなか走り姿が可愛いバイクです。 
 
ONから近い、北柏木公園でモトラを撮影しました。
ワイドレンズ18mmとテレレンズ135mmで撮り比べです。
 
2015115m4_2
 
この公園にはウッドデッキがあります。
 
2015115m2_2
 
北柏木公園はウッドデッキの他に広々とした中庭、キャッチボールネット、細長い水辺があります。
北柏木公園の詳細は
 
スタジオオン
東京都新宿区北新宿1-30-28
03-3363-0077

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